信州 渋温泉のくつろぎの宿 丸善旅館
渋温泉には、古くから山の神社、仏閣が点在しています。
それぞれにご利益があり、昔から地元の住民はもとより遠方からもご参拝される方が絶えません。ここでは、丸善旅館旦那がオススメの『ご利益散歩巡り』をご案内します。こちらは急な階段も多いので下駄よりも普段使いのスニーカーやサンダルをオススメします。
こちらは渋温泉九湯巡りの最後にお参りする高薬師さんです。渋大湯より78段の石階段を登っていくと正面に渋高薬師さんが現れます。
西暦724~729年(神亀年間)に名僧行基が源泉を発見し、薬師如来を刻んで祀ったのが現在の薬師庵です。
庵主様がいらっしゃれば、隣の和光庵で休憩できます。
-渋天満宮 & 横湯天満宮-
渋温泉には『渋 天満宮』と『横湯 天満宮』という2つの天満宮があります。渋温泉というまとまった地域に2つの天満宮がある事から、
渋天満宮は西の天満宮、横湯天満宮は東の天満宮とも呼ばれています。天満宮は菅原道真公を祭神に学業成就のご利益があります。
このお寺は1305年に建てられた草庵で温泉の効能を教えから始まったと
言い伝えられており、1556年に横湯山温泉寺として開山しました。
武田信玄が1564年に伽藍(お寺の建物)を寄進しお寺の紋が武田菱になりました。川中島の戦いで武田方の湯治場ともなっていました。
この寺の裏には無縫塔があり。この卵形の石塔にはこんな言い伝えがあります。
志賀高原の大沼池の大蛇が乱暴をして竜王にたしなめられたので、修養をしようと思って若僧に姿を変えて、温泉寺の住職の弟子となった。業を終えたので、恩に報いるために毎月立派な膳や椀を寺へ届けた。これを盗んだ者があったので、そのときから贈物はなくなり、大沼池から丸石が寺の境内まで流れてくるようになった。そうすると、住職が死ぬか転住するようになった。そこでこの石を無縫の塔といって境内に祭った。
角川書店『日本の伝説3 信州の伝説』より引用
また無縫塔の石の大きさは、亡くなる住職の頭の大きさと同じとも云われています。
葛飾北斎は、晩年渋温泉近くの小布施へ自身の作品を描く為、長く逗留した場所でもあります。もしかすると、江戸からの長い道のりを旅した北斎は疲れを癒しに渋温泉にも足を運んでいたかもしれません。
渋温泉には一八七句もの句碑が点在しており散策をしながら川柳をお楽しみいただけます。
下記PDFを印刷して是非スタンプラリーとして楽しんでください。
33 82 は不明です。見つけたら是非お知らせください。
場所によって急な階段もございますので下駄よりも普段使いのスニーカーやサンダルをオススメします。
※川柳の詳しい解説は、参考書籍をご覧下さい。
参考文献 『謎解き 北斎川柳』著:宿六心配 / 発行:河出書房新書
『北斎は川柳も詠んでいた』 著:宿六心配 / 発行:渋温泉旅館組合
皆さんがご入浴される湯になるまで、温泉は様々な成長を遂げ流れております。
日頃の疲れを癒やし、安楽の時間を与えてくれる温泉にはこんなストーリーがございます。
渋温泉は源泉から山の中を約3キロ流れた後に各宿や温泉場に届き、人の成長に例えると源泉が『赤ん坊』、宿や温泉場が『成年期』となります。
源泉から湧き出る湯と宿で出るお湯は全くの別物。
両方から洗面器でお湯を汲み取り、冷めるまで待っていると、宿の方は淡く赤茶色になるくらいだが、源泉の方には多くの温泉成分が溶け込み底に層が出来るほど。
赤ん坊の頃は身体の保護や栄養の関係上、多くの脂肪を蓄えており、成長と共に脂肪も少なくなり、成長していきます。
これは、温泉の成長とも一緒です。
温泉も源泉から生まれたお湯は多くの成分を含み、3キロという長い道のりの中で、余分な要素は削がれ、皆さんが入りやすくなるように成熟された湯となっております。その為、渋温泉の湯は湯あたりもよく、温泉に浸かった後はスベスベとなります。
渋温泉は、一年間を通じて『源泉から宿まで届く道』を掃除しております。
約3キロの道のりをかけ流れるお湯は先程の《温泉成長期》でも記載している通り、多くの成分が含まれており、掃除は欠かせません。
パイプに付着した温泉成分の塊を専用の鉄ワイヤーで削ぎ落とし、引湯管を綺麗にします。
渋温泉には地元の人が昔から共同で守り続けている外湯が9ヶ所あります。
この外湯を渋温泉にご宿泊のお客様にも開放し温泉を楽しんで頂けるのが
『九湯めぐり』です。
渋温泉には地元の人が昔から共同で守り続けている外湯が9ヶ所あります。
この外湯を渋温泉にご宿泊のお客様にも開放し温泉を楽しんで頂けるのが『九湯めぐり』です。
おすすめなのが『巡浴手拭い』をもっての外湯巡り。御朱印を押しながら9つの様々な効能を持つ外湯を巡り、九(苦)労を外湯で流し、最後に「渋高薬師」へ参詣して印受すれば厄除け、安産育児、不老長寿のご利益があると言われています。
※外湯の利用は『湯めぐり手形』が必要ですのでフロントまでお申し付け下さい。この手形は【渋温泉でご宿泊いただいた方】のみ利用が可能です。
外湯の入湯時間 6:00~22:00(清掃等でご利用頂けない場合もございます。)
※【日帰り観光のお客様】9番湯 大湯は日帰り観光のお客様も利用が可能です。渋温泉旅館組合事務所または渋温泉駐車場で入浴券(¥500)をお求め下さい。
大湯の入湯時間 10:00~16:00(清掃等でご利用いただけない場合もございます。)
渋温泉の9番目の外湯『大湯』は、道路の下に位置しています。なぜこんな場所に外湯を作ったのでしょう?
口伝によれば、『もともとは大湯は平地の上にあったのだが、度重なる山側からの土砂崩れで大湯を覆う様に土砂が堆積して、高低差が生まれた為』と云われています。
是非、渋温泉を訪れる際には、『一番湯 初湯』から『九番湯 大湯』まで歩いて実感してみてください。
9番大湯の屋上に位置する足湯で同じ源泉を使用しており茶褐色の足湯です。
のふとまるとは北信地方の方言で「あたたまる」という意味で体まであたたまる足湯となっています。
温泉寺にある武田菱を模った珍しい形の足湯です。
4ヶ所毎に温度が少しづつ異なりお好みの温度をお楽しみいただけます。
外縁は足つぼを刺激する歩行湯になっています。
熱くて中々足湯に入れない方はこの歩行湯を回ってから中の足湯に浸かると血行が良い状態で足湯に入れるので気持ちよく足湯に浸かれます。